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2005年5月 6日

辰巳八景(山本一力)


時が流れ、季節が移り変わっても、変わらないものがそこにはあった。江戸の町に生きる人たちのさまざまな思いを、しっとりと描いた8編の作品を収録。

ろうそく問屋のあるじ、煎餅屋の娘、辰巳芸者、鳶の女房など、この作品に出てくる人たちは、江戸の町に根づき暮らしている人ばかりだ。それぞれに、時には苦悩し、時には涙し、そして時には笑顔で人生を送っている。思いは違えども、一生懸命生きていることに変わりはない。作者は温かなまなざしでそれを描いている。どの作品も江戸に生きる人たちの人情があふれている、ほろりとくるものばかりだった。

ゆこりん : 15:20 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・やまもといちりき

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辰巳八景 新潮社 山本 一力 このアイテムの詳細を見る  この本も、モチロン深川の人情話が満載です。今回の登場人物は、ろうそく屋さん、お煎餅やさ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年8月13日 23:20


コメント

ゆこりんさん☆こんばんは
一力さんの作品って、いつも人情が溢れていて、なんだかあったかい気持ちになります。
どの作品を読んでも、今の社会が忘れてしまったものを思い出させてくれますよね。

投稿者 Roko : 2005年8月13日 23:27

Rokoさん、こんにちは~♪
山本さんの本を読んでいると、私たちはとても大切な
ものを失ってしまったことに気づかされます。
人と人とのつきあいとか、思いやりとか・・・。
今は個人主義だものね(^^;

投稿者 ゆこリん : 2005年8月14日 13:36