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2005年4月30日

関ヶ原(司馬遼太郎)


天下分け目の戦いといわれた「関ヶ原の戦い」。東軍の徳川家康、西軍の石田三成。どのようにしてこの戦いが起こったのか、またどのようにこの戦いが進んでいったのかを、史実をまじえながら作者独自の視点で描いた作品。

戦いとは、力と力がぶつかりあうだけではない。力がぶつかりあうのは戦いの最終段階だ。それまでに行われる裏での工作。敵か味方か、時には判断に迷うこともある。日和見主義を決めこむ者もいるだろう。石田三成は智将といわれた。しかし、その人柄は人をひきつけるものではなかった。そこに彼の弱点があった。「智」だけでは勝てない。「関ヶ原の戦い」はそのことを三成に思い知らせる。歴史が大きく動いた「関ヶ原」。この作品は、400年前の世界を存分に楽しませてくれた。

ゆこりん : 15:25 | コメント (4) | 作者別・・しばりょうたろう


コメント

こんばんは。
関が原ですか!
長いけどあっという間ですよね。
石田三成って人望なかったんですよね。
側近も島左近だけですし。いい武将いたんですけどね、大谷刑部とか。三成との繋がりは薄かった。
戦国を決したのは一人の人間の器?ともいえる小説でした。裏工作もすごいんですけどね。当時の諜報戦にもうなってしまいました。情報を制すれば戦を制するって感じですよね。
また読みたくなってしまいました。

投稿者 よし : 2005年4月30日 17:32

三成にもう少し人望があれば、西軍が勝ったかもしれないと
思うのですが。よしさんの言うようにいい武将がたくさんいたのに・・・。
戦う前の根回し工作がいかに大事かがこの本を読んで
分かります。確か秀吉もこういうの、得意だったですよね?
(o^∇^o)

投稿者 ゆこリん : 2005年4月30日 19:05

関が原にはあんまり詳しくないのですが、確か以前読んだ記憶があります。
私は石田三成の人望の無さというより、島左近との強いつながりや、三成配下の兵が劣勢をものともせず果敢に戦う様が印象的でした。
この作品で石田三成を少し見直したかも。

投稿者 おとぎ : 2005年4月30日 21:44

おとぎさん、こんにちは~♪
石田三成はもう少し人望があれば勝てたのでは・・と
思うのですが。
島左近という人物は魅力的だと思っています。
「影武者徳川家康」の中でもそういうふうに描かれていました。
山岡荘八さんの「徳川家康」と比較して読むのも面白いです♪
この時代の話は大好きです(*^▽^*)

投稿者 ゆこリん : 2005年5月 1日 13:07