« 僕の行く道(新堂冬樹) | メイン | ユージニア(恩田陸) »

2005年2月26日

白の鳥と黒の鳥(いしいしんじ)


肉屋の主人の自慢は物まね。動物の鳴き声が得意で、その物まねを聞けば今日はどんな肉が入ったのかを知ることができた。彼の家族は無口な妻と「ラー」しか言えない息子。家族はいつも幸せそうだった。「肉屋おうむ」など19編の作品を収録。

いしいしんじの独特の世界。今回はその色合いがいっそう濃くなっているようだ。人間も植物も動物もみんな同じ。そこには境界線はまったくない。みんな、自然の中で暮らす生き物として捉えている。作品の中には作者の言わんとすることが見え隠れしているけれど、読んでも読んでもそれに手が届かないもどかしさがある。読み手の理解力を超えた作品なのだろうか・・・。

ゆこりん : 15:42 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・いしいしんじ

このリストは、次のエントリーを参照しています: 白の鳥と黒の鳥(いしいしんじ):

トラックバック

» 「白の鳥と黒の鳥」 いしいしんじ from 今日何読んだ?どうだった??
白の鳥と黒の鳥posted with 簡単リンクくん at 2005.10.29いしい しんじ著角川書店 (2005.1)通常2-3日以内に発送します。オ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年11月28日 20:45


コメント

本当に「いしいさん色」が濃い作品でしたね。
なんか…すごいなぁと。つくづく奥行きのあるお人です。
わたしもこんな独自世界を表現してみたいなと思いました。

投稿者 mamimix : 2005年11月28日 20:45

>mamimixさん
おはようございます。
いしいしんじさんの独特の世界観は好きなのだけれど、
これは理解不能でした(^^;
ポーの話やぶらんこ乗りは好きなんですけど(^^;

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年11月29日 08:24