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2005年2月24日

ゆらゆら橋から(池永陽)


ゆらゆら橋は戻り橋。ゆらゆら揺れるのは男の心か?女の心か?健司という一人の人間が成長していくとき、さまざまな女性との出会いがあった。そのひとつひとつの出会いをあざやかに描いた作品。

幼い頃はただのあこがれだったかもしれない。中学生、高校生、大学生、そして社会人。成長するたびに女性との恋も変わっていく。健司の心の揺らぎが読み手にも伝わってくる。だが、健司の行動や考えに共感できるところは少なかった。むしろ嫌悪感さえ感じたところがあった。それは女性としての立場で読んでいるからなのだろうか?作者の言わんとしていることもよく理解できなかったし、読後感もあまりよくなかった。

ゆこりん : 20:08 | 作者別・・いけながよう