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2005年2月20日

ゆめつげ(畠中恵)


夢の中に入り込めば、分からなかったことが見えてくる。不思議な「夢告」という能力を持つ弓月は、人探しを頼まれる。だがそれは単純な人探しではなかった。弓月と弟の信行は、思わぬ事件に巻き込まれていく・・・。

「夢告」という不思議な力。それは失せ物や人探し、はては予知にも使われる。弓月はその力を駆使して、難事を乗り切ろうとする。人から見るとうらやましい力かもしれない。しかし、その力を持つことが幸せなことなのか。人は、未来が見えないからこそ未来に希望を抱き、生きていくことができる。見えない方が幸せだということもある。最後に弓月が選んだ道は・・・?それが最善の道だと思った。

ゆこりん : 21:37 | 作者別・・はたけなかめぐみ