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2005年2月18日

あかね空(山本一力)


京都からやってきた永吉が豆腐屋を開いたが、最初は京風豆腐になじみのない江戸の人たちには受け入れられなかった。一生懸命永吉を手伝うおふみ。やがて二人は夫婦となり、力をあわせて店を大きくしようとするが・・・。豆腐屋「京や」を舞台に、永吉・おふみ夫婦と彼らの子供の栄太郎・悟郎・おきみ、この五人の家族を描いた人情味あふれる作品。

ちょっとした出来事が心をすれ違わせることもある。大きな悲しみが人を変えてしまうこともある。だが、永吉がおふみを、おふみが永吉を慕う気持ちは、出会いの頃からずっと変わることはなかったと思う。いがみ合い、憎しみあったとしても、家族はやはり家族なのだ。きょうだい同士の確執も、いつかは消えていく。お互いがお互いの本当の心を知ったとき、そこから新たな家族の絆が生まれる。読み終えたあと、家族の大切さをあらためて思った。

ゆこりん : 16:13 | コメント (4) | 作者別・・やまもといちりき


コメント

山本一力さんにはまってますね。
直木賞受賞までの彼の家族を追っかけたTV番組を見たんですが
めっちゃ普通の人なんですよね。
奥さんは肝っ玉かあちゃんだし、子供たちはやんちゃざかり。
ごく一般的な家庭の父ちゃんがさりげにこういう作家活動してる。
なんか魅力的でしたよ。

投稿者 ats : 2005年2月19日 07:56

( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
山本さんが出ていた番組、見たかったです(^^;
見た方はみなさん「普通の人」だと言ってますね。
庶民的なのかな?年齢の割には子供さんがまだ小さいとか。
山本さんの文章は好感が持てます。まだ読んでみたいです♪

投稿者 ゆこりん : 2005年2月19日 22:00

ゆこりんさん、『あかね空』もお読みになったのですね。私、この作品も好きです。『梅咲きぬ』に伺ったのですが「マイレコ」の方にコメントさせて頂いたので、こちらではここにさせて頂きますね。
>お互いがお互いの本当の心を知ったとき、そこから新たな家族の絆が生まれる。
この「本当の心を知る」のが、作中でも、現実でも歯痒いくらい難しいのですよね。言葉の大切さを再確認してしまいました。ところで、『梅咲きぬ』、此方と「マイレコ」の方に後程TBさせて頂きたいと思います。よろしくお願い致します。

投稿者 bamse : 2005年2月21日 14:39

bamseさん、( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
山本さんの作品はとても心にしみるいい作品です♪
私は「梅咲きぬ」の方が好きなんですけどね(^^;
でもどちらもいいです♪
TBありがとうございましたm(_ _"m)

投稿者 ゆこりん : 2005年2月22日 21:18