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2005年2月14日

暗黒館の殺人(綾辻行人)


九州の山奥の湖に浮かぶ小島。そこに暗黒館と呼ばれる建物があった。浦登家の当主の息子である玄児に誘われ、「中也」はこの屋敷を訪れる。「ダリヤの日」と呼ばれる9月24日。その日に出された奇妙な料理。それはいったい何か?そして暗黒館で起こった殺人。それは18年前の事件と関係があるのか?壮大なミステリー。

作者の視点と、何者かの視点から描かれている。暗闇の中に沈みこんでしまったような館、暗黒館。嵐の夜に起こった殺人。そして奇妙な儀式。そこで起こる出来事もそこに住む人たちも、すべては謎めいている。まるで横溝正史の世界のようだ。どろどろとした人間の怨念か?または「生」というものへの執念か?悲劇は悲劇を生む・・・。
真相を早く知りたいと思って読み進めたが、あまりの長さに少々うんざりしてしまったところもある。同じような描写が何度も繰り返され、飽きてしまう。「これほどの長さがこの作品には果たして必要だったのか?」と疑問に思った。「読み終えた!」という読後の満足感もなかったし、ラストも期待したほどではなかった。

ゆこりん : 13:58 | コメント (4) | トラックバック (1) | 作者別・・あ他

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トラックバック時刻: 2005年2月15日 18:05


コメント

こんばんは。
「館」シリーズですよね。
わたし、2作読んで読んでません。
最初は斬新で面白かったのですけど…。
また手を出しそうで手にとれない。
ゆこりんさんの感想でまた遠のきそうです。

投稿者 よし : 2005年2月14日 20:39

こんにちは~♪
正直言って、オススメは個人的にはしたくないです。
このシリーズ、初めて読んだのだけれどもう読まないかも。
ほかの作品もこんな感じなのかな?

投稿者 ゆこりん : 2005年2月15日 16:41

こんにちは~
私は「館シリーズ」は全部読んでいるのですが、
前の作品の方はおもしろいですよ。
好き嫌いはあるかと思いますが・・・
今回は館が広くて複雑だったわりにはトリックがなかったというか(笑)
ラストのオチはまた反則だな~という気がしましたが(笑)

投稿者 リツ猫 : 2005年2月19日 13:59

リツ猫さん、( ゜▽゜)/コンバンハ
あの長さにして、あの結末?それはないでしょう・・・。
という感じでした。
ほかの館シリーズは面白いんですか?だったら読んでみようかな?
それにしてもすごい長さだったわ~(^^;

投稿者 ゆこりん : 2005年2月19日 22:02