« そのときは彼によろしく(市川拓司) | メイン | 散る。アウト(盛田隆二) »
2005年1月15日
対岸の彼女(角田光代)
「何を変えたかったのだろう?」
同じ大学出身だという葵の会社で働くことになった小夜子。夫や子供の世話に明け暮れる日常からの脱出?さまざまな女性を、独自の視点から鋭く描き出した、直木賞受賞作品。
学生時代のように何の憂いも屈託もなく、ただお互いの存在だけをすべてと信じ、同じものを見ながらつきあうことができたなら、どんなにいいだろう。
「私はあの人たちとは違うわ。」
「あの人に私の立場なんか理解できない。」
大人になると、そういう思いが知らず知らずのうちに互いの間に深い流れを作り出す。いつのまにか川の流れの向こうとこちら・・・。だが、決して歩み寄れないわけではない。どんな川にも、必ず橋はある。そこを渡るのに必要なものは・・・?その答えは、それぞれの心の中にあるのだと思う。作者は、高校生の女の子や大人の女性の心理状態を見事に描き出している。共鳴や反発を感じながら知らず知らずのうちに、どっぷりとこの作品に浸かってしまった自分がいた。
ゆこりん : 15:08 | コメント (9) | トラックバック (16) | 作者別・・かくたみつよ
このリストは、次のエントリーを参照しています: 対岸の彼女(角田光代):
» 角田光代 from PukiWiki/TrackBack 0.1
Counter: 538, today: 11, yesterday: 53 角田光代 † 名前:角田光代(かくたみつよ) 【blog... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年1月17日 09:10
» 対岸の彼女 角田光代 from かみさまの贈りもの~読書日記~
既婚で子どもが一人の専業主婦小夜子と未婚で自分の会社を経営する葵。
葵の経営する会社で小夜子が働く事となる。
世間で言われている「勝ち組」「負け組」の位置付... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年1月18日 09:37
» 『対岸の彼女』読了。 from 日々のちょろいも
角田光代『対岸の彼女』の感想をアップ。いやーこれはね…あまりにわたしの琴線を直撃してしまい、なかなか文章にすることが出来なかった。動揺してしまって。感想を書く... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年1月19日 16:13
» 『対岸の彼女』 角田光代 (文藝春秋) from 活字中毒日記!
対岸の彼女角田光代著出版社 文芸春秋発売日 2004.11価格 ¥ 1,680(¥ 1,600)ISBN 416323510830代、既婚、子持ちの「勝... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年1月31日 22:51
» 『対岸の彼女』 角田光代 文藝春秋 from みかんのReading Diary
対岸の彼女
第132回直木賞受賞作。
小夜子は三歳の娘と公園に行くが公園デビューが上手く出来ないでいる。、義母の関係も良くなく人付き合いの難しさに悩... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年2月20日 14:20
» 角田光代『対岸の彼女』/占い日記 from 占い日記
人と関わっていくってどういうことだろう?
人はひとりでは生きていけない。
親子、夫婦、恋人、友だち、同僚 ……。
いろんな関係があるけれど、
その絆... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年3月10日 00:26
» 『対岸の彼女』 角田光代 (文藝春秋) from とかげの、のほほん読書。
対岸の彼女 ←こんな本です。
角田光代さんはもともと好きで、芥川賞受賞作であるこの作品はまだ読んでいなかったので、読んでみました。
ハッピーエンドと聞い... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年3月11日 02:39
» 対岸の彼女 角田光代 from *Happy Light*
対岸の彼女角田光代著出版社 文芸春秋発売日 2004.11価格 ¥ 1,680(¥ 1,600)ISBN 416323510830代、既婚、子持ちの「勝... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年3月21日 07:57
» 「対岸の彼女」角田光代 from 本を読む女。
平凡な主婦の小夜子、公園デビューも3歳の娘ともどもうまくいかず、
働き出したらすべてが変わるんじゃないだろうか、と考え、義母のいやみに耐えつつ
娘を預け... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年3月29日 22:38
» 対岸の彼女/角田光代 from ひまさえあれば
第132回直木賞受賞作品。
子育て真っ最中の小夜子。
一念発起して再就職した先の社長はバリバリと仕事をこなす葵。
お互い対岸にたたずんでいそうで実は並... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年3月31日 09:34
» 対岸の彼女 from ついてる日記
対岸の彼女
文藝春秋 角田 光代
このアイテムの詳細を見る
高校生の頃は、みんな独身で漠然とした夢があって、みんなそれぞれ違う人生を歩んでいくなんて... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年4月21日 22:04
» 「対岸の彼女」 角田光代 from 今日何読んだ?どうだった??
対岸の彼女角田光代著出版社 文芸春秋発売日 2004.11価格 ¥ 1,680(¥ 1,600)ISBN 4163235108bk1で詳しく見る [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年8月10日 19:02
» 対岸の彼女 / 角田光代 from 書庫 ~30代、女の本棚~
第132回直木賞受賞作。
3歳の娘がいる小夜子。
独身で起業家の葵。
性格も生活環境も生い立ちも何もかも違う二人の女性が出会い触れ合いぶつかっていく。
... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年8月15日 13:45
» 対岸の彼女@角田光代 from *かなめのよむよむ日記
対岸の彼女
角田 光代
角田光代さんの『対岸の彼女』読みました。専業主婦の田村小夜子と、女社長の楢崎葵。この対照的な二人だけの話なら、そんなに... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年2月23日 14:50
» 『対岸の彼女』 角田光代 from *モナミ*
3歳の娘のいる主婦、小夜子と、
シングルの女社長、葵。
小夜子が踏み出した先で出会った2人は、
同年代で、大学が同じだったことも判明するのだが、
... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年7月 2日 12:55
» 角田光代【対岸の彼女】 from ぱんどら日記
読んだら痛そうだな――と思って、ずっと避けてきた本をようやく読んでみた。
実際、痛い部分もあったけど、角田光代って
とにかく巧い
... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年11月16日 10:39
コメント
おはようございます。
ゆこりんさん。
ついに読み上げました。
涙が出て熱くなりました。
本当にいい本でしたね!
さすが直木賞!
投稿者 ゆう : 2005年1月18日 09:39
こんにちは♪
この間はお誕生日にメッセージを寄せていただき、ありがとうございました~♪
旅行に行っていて、お返事が遅くなってしまいました☆
で。この本。すっごくすっごく読みたいの~♪
直木賞受賞前から図書館予約してるから、そんなに待たなくていいかと思ってたんだけど、なかなか届きません☆☆
早く読みたいよぅ~!(ゆこりんさんの感想を読んでマスマス!!)
今日、多分福井さんの本を読み始めます(笑、多分って。)
「亡国のイージス」が図書館に届いたらしいのです。
いまさらかもしれないけど、福井デビュ~でーす♪♪
投稿者 ゆか : 2005年1月18日 12:01
>ゆうさん
こんにちは~♪ね、ね、よかったでしょ(*^▽^*)
女性の心理を見事に表現していると思いませんか?
角田さん、ますます好きになりました♪
直木賞も納得です♪( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪
>ゆかさん
こんにちは♪「対岸の彼女」、さすが直木賞をとっただけの
ことはあるわ~(o^-^o) ゆかさんもぜひ読んでみてください。
「亡国のイージス」、ついに読むんですね♪読んだらまた
盛り上がりましょう!「イージス」ファンは皆さん熱いですよ~(笑)
投稿者 ゆこりん : 2005年1月18日 13:45
はじめまして。
「とかげの、のほほん読書。」のとかげと申します。
記事に共感したので、TBさせていただきました☆
夢中になる物語ですよね♪
投稿者 とかげ : 2005年3月11日 02:59
とかげさん、初めまして。
TBありがとうございます(*^▽^*)とても共感できる作品でした♪
blogの名前、似てますね(o^-^o) これからもよろしくお願い
します♪
投稿者 ゆこりん : 2005年3月11日 19:56
おはようございます。
TBさせていただきました。
いい本でした。
余韻が残って次の本にいけないではないですか。
投稿者 よし : 2005年3月21日 11:19
よしさん、おはようございます♪
いい本を読むと、ず~~~っと余韻に浸っていたいですよね。
次に読んだ本がいまいちならもう最悪(笑)
TBありがとうございましたm(_ _"m)
投稿者 ゆこりん : 2005年3月22日 08:02
ゆこりんさん、お久しぶりです☆
遅ればせながら『対岸の彼女』読みました。
直木賞受賞も納得、ですね。
いろんな気持ちや感想が交錯してしまい
言葉にするのがすごく難しいですけど
ホントすごく良かったです^^
投稿者 かなめ : 2006年2月23日 14:53
>かなめさん
こんにちは~♪
この作品はとてもよかったです。
女性の心理を見事に描いている作品でした♪
私も直木賞は納得でした(*^▽^*)
投稿者 ゆこりん : 2006年2月23日 16:28