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2004年11月17日

永遠。(村山由佳)


弥生の短大の卒業式の日、徹也は水族館で一人弥生の来るのを待っていた。過ぎ去った日々。逝ってしまった人。さまざまな思い出の向こうに待っているものは?ちょっと切ない物語。

思いを、素直に人に伝えることが出来たなら。とまどいも、ためらいもなく。たったひとこと。それさえも言葉にならないときがある。人の心は、ときには悲しい。弥生の思いは、本当に伝えたいあの人に届いたのだろうか?
「一度誰かとの間に芽生えたつながりは、ずーっと消えずに続いていく」
そういう永遠があることを、信じずにはいられない。

ゆこりん : 15:31 | 作者別・・むらやまゆか