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2004年11月16日

時計を忘れて森へいこう(光原百合)


清海にある美しい森。16歳の若杉翠は時計を失くしたとき、その森で働く護と知り合いになる・・・。森で働く人々や、そこを訪れる人々に起こる出来事を、みずみずしい感性で描いた作品。

自然の力、自然の神秘。森を訪れる人たちは、だれでもそれを感じずにはいられないだろう。自分の生活している環境を一切断ち切って森の中に身を置いたとき、人は本当の自分と向き合うことが出来るし、素直になれる。悲しみを抱えた人たちも、きっと癒されるのではないだろうか。「それぞれの人にそれぞれの、生きていく意味がある。」この作品はそれを静かに語っている。私も森へ行きたくなった。もちろん時計は持たないで。

ゆこりん : 18:36 | コメント (8) | トラックバック (4) | 作者別・・みつはらゆり

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トラックバック時刻: 2005年2月26日 17:51

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トラックバック時刻: 2005年7月30日 23:09

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トラックバック時刻: 2005年8月16日 15:42

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トラックバック時刻: 2005年10月26日 13:34


コメント

わあー、読まれたんですね! この作品、大好きなんです。これで私は光原さんにすっかりハマってしまいましたよ。サイトの方も拝見してきましたが、ゆこりんさんは、光原さんの作品は初めてですか? これが気に入られたのなら、ぜひ色んな作品を読んでいただきたいです〜。
この本は、暖かい日の昼下がりにのんびりと木陰で読みたい雰囲気… これを読んでから、清里のキープに興味津々です。光原さんによると、ソフトクリームがものすごく美味しいんですって。(笑)

投稿者 四季 : 2004年11月17日 07:07

四季さん、こんにちは~(o^∇^o)ノ
実は、光原さんの本はこのほかに2冊借りてきたんです。
「時計を忘れて・・・」は癒し系作品ですよね♪
清里、行ってみたいです。
でもなぜか、森の描写を読んでいるときに、知床のことを頭に
思い浮かべてしまいました(^^;

投稿者 ゆこりん : 2004年11月17日 16:14

私も同じくらい好きですよ~。
森ってミステリでは普通暗いイメージがあるじゃないですか?
でも、この作品は光と鮮やかなすがすがしいイメージなんですよ。
光原さんの作品の中でも、やはりこれが1番ではないかと。
トラストフォールの描写が特に印象的でした。

投稿者 おとぎ : 2004年11月17日 22:10

この本はたしか、おとぎさんが以前すすめてくれた本だったと思います。
それからず~~~っと気になっていたのだけれど、ようやく読むことが
できました(o^∇^o)ノとても印象的な題名ですよね♪
森は人の心を癒してくれる不思議な力を持っています。森の中をのんびり
散歩などしてみたいです。

投稿者 ゆこりん : 2004年11月18日 09:57

初めまして。suminiyaと申します。
本好きPeopleさんからやってきました。
わたしもこの本が好きなので、コメントさせていただきます!
清里のキープ、本をちょっと読む前に行ったことがあります。
読んだ後だったらもっと浸れたのにと、
気づいた時にはやや残念でした。
その時はポプリやブラックカラントのソース、
加工品のハムなんかを買って帰りました。
パッケージにも気をつかっているようで、
今でもソースの細長いビンはとってあります。
(ソフトクリームも当然おいしかったです)

続きが出ないものかと思っているのですが、気配がないですね…。
光原さんは多作ではないですけど、
気長に次の本を待ちたい作家さんです。

投稿者 suminiya : 2004年11月18日 17:53

suminiyaさん、コメントありがとうございます。これを読むと私も
行ってみたくなりました。ソフトクリームも食べてみたいし(o^-^o)
光原さんの作品はやわらかな感じがしていいですね♪ さきほど
「十八の夏」を読了しました。こちらもよかったです(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん : 2004年11月19日 10:40

こんにちは。
光原さんの本を初めてよみました。
心が癒されました。
自然の描写が美しいですよね!
TBさせていただきました♪

投稿者 ゆう : 2005年10月26日 13:37

>ゆうさん
TBありがとう。「最後の願い」も大好きな作品です。
機会があれば読んでみてくださいね(o^-^o)
癒し系の作家さん・・・そういう感じがします。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年10月26日 15:41