« ラッシュライフ(伊坂幸太郎) | メイン | 時計を忘れて森へいこう(光原百合) »
2004年11月14日
地図にない国(川上健一)
スペイン、パンプローナ。年に一度の牛追い祭り。妻と離婚し、自分の野球生命まで終わろうとしている三本木は、牛の前を走りきれるかどうかで、これからの自分の人生を決めようとする。焼けつくような太陽の下、三本木や彼の友人たちのスペインでの生活を、色あざやかに生き生きと描いた作品。
牛追い祭り、闘牛。スペインならではの催しが生き生きと描かれている。まるでその場にいて見ているような気分になる。これからの自分の人生。その思いに揺れる三本木や彼の友人たち。異国の空の下で彼らはそれぞれに思いをめぐらす。牛の前を走る勇気があれば、これからの人生の困難にも立ち向かえるのではないか。そんな気さえする。三本木のこれからの人生ははたしてどうなるのか?その答えを出すのは、読者なのだろう・・・。
ゆこりん : 16:20 | コメント (4) | トラックバック (2) | 作者別・・か他
このリストは、次のエントリーを参照しています: 地図にない国(川上健一):
» 地図にない国 from 物語の宝石箱
地図にない国
★★★
川上健一の「地図にない国」を読みました。
けがで引退の窮地に追い込まれたプロ野球選手が、スペインのバスク地方を訪れて、色んな経験... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2004年11月17日 22:15
» 「地図にない国」 川上 健一 from ☆とまとの読書記録☆
牛追い祭りという、危険と隣り合わせのお祭りを最初は皆見ているだけだったのに、参加することによって得られるかもしれないものを描いて命がけで牛の前を走る様子は息をの... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2004年12月16日 14:30
コメント
なかなか激しい物語でしたね。
想像するとちょっと怖い風習ですが、人生を賭ける男の舞台としてはふさわしいかも。
でも、牛に追いかけられるとやっぱり怖いです(牧場でも)
読んでる人、少なそうですからトラバしますね。
投稿者 おとぎ : 2004年11月17日 22:13
TB、ありがとうございます。私もTBさせていただきました。
「翼はいつまでも」とは全然趣の違う作品でした。
でも・・・牛の前を走りきることでこれからの人生を決めるという
その思考にはちょっとついていけないかも・・(^^;
どうしてそんなことで決めるの?と疑問・・・。
投稿者 ゆこりん : 2004年11月18日 10:01
この本、My Recommend Books!でどなたかが紹介されていたのを見て読んでみたいと思ったのですが、後で探してもマイレコで見つからないんですよ~。
紹介して下さったのはゆこりんさんでしたっけ?
川上健一さんの作品はこれがはじめてでしたが、色んな人物が出てきてとても面白いですね。
かなり好きになりました。
この本を読むと、スペインにますます行きたくなりました。
迫力があってとても面白かったです!
投稿者 とまと : 2004年12月16日 14:36
とまとさん、( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
私が紹介したような気もしますが・・・。マイレコになかったですね・・・。
探してみたんですけど。
川上さんの作品、「翼はいつまでも」のほうが個人的には好きでした♪
かなり面白かったです(*^▽^*)
投稿者 ゆこりん : 2004年12月16日 18:38