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2004年10月29日

炎都(柴田よしき)

はるか平安の昔に焼き殺された花紅姫の怨念が、現代によみがえる。京都の街に起こった大地震。そして人々に襲いかかる、数々の妖怪。美しい古都の街は地獄と化していく・・・。

一条天皇の生まれ変わりの真行寺君之。彼に好意を寄せる香流。君之もまた、香流に好意を持っていた。しかし花紅姫のすさまじい嫉妬が・・・。京都の街に現れた妖怪のために、体液を吸われミイラのようになった人たち、食べられてしまった人たち・・・。君之と香流、二人もこれからどうなるのだろう?まるでゲームか漫画のような話。今まで読んできた柴田作品とは、180度違う。こういう作品も書くのかと、ちょっとびっくりだった。

ゆこりん : 21:54 | 作者別・・しばたよしき