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2004年9月25日

象牙色の眠り(柴田よしき)


京都の富豪の邸宅で、家政婦として働くことになった瑞恵お金には不自由しない人たちだったが、そこには複雑な人間関係があった。次々に起こる奇怪な事件。はたして、どんな真相が隠されているのだろうか?

一見穏やかに見える生活。しかしそこには、人それぞれの思惑があった。複雑に絡み合う感情。そこから起こる悲劇。誰が?最後まで犯人の姿は見えてこない。だが、早く先を読みたいと思うほどではなかった。真相が分かったときも、意外だというふうには感じなかった。ラストもなんだかすっきりせず、物足りない思いが残った。

ゆこりん : 14:46 | 作者別・・しばたよしき