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2004年9月19日

翼はいつまでも(川上健一)


神山は中学3年生。補欠の野球部員だった。だが、ビートルズの歌が彼を変えた。心の中で彼を励まし続ける「プリーズ・プリーズ・ミー」。友情、大人の矛盾した考え、女性に対する憧れ。さまざまなことを経験して、彼は成長という階段をひとつひとつ上っていく。坪田譲治文学賞受賞作品。

まさにきらめくような時代。一昔前の中学生はみんなこうだった。今のように塾だテストだと勉強に追われることなく、それぞれの年代にしか体験できないことを存分に楽しんでいた。子供と大人の狭間の中で、大人の勝手な言い分に怒りを感じたり、女性に対して興味を抱いたり、また部活動に燃えたりしていた。彼らは翼を持っていて、未来という空へ、自由に飛び立つことができる。そう思うとたまらなくうらやましくなる。どんなに時が流れても、当時のことを忘れないでいてほしい。思い出を大切にしてほしい。いつまでも・・・。

ゆこりん : 15:31 | コメント (6) | トラックバック (2) | 作者別・・か他

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トラックバック時刻: 2004年11月19日 15:03

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60年代、中学3年の神山少年は深夜、ビートルズの曲「プリーズ・プリーズ・ミー」を聞く。何をやっても思い切れなかった神山の心にこの曲がすっと入り込み、勇... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年12月11日 21:53


コメント

ゆこりんさん、こんにちは♪
昨日は早速私のブログを見に来て下さってありがとうございます!

私も「翼はいつまでも」読みましたよ(*^▽^*)
こんな風に自由に伸び伸びと夏休みを過ごせる時代が羨ましくなります。
私が一番好きなのは、土砂降りの雨の中、神山君と斎藤多恵さんが二人で自分の気持ちを叫ぶ場面です。初々しくて、爽やかな恋ですよね。
こんな恋をしたらきっと一生忘れられないでしょうね♪

投稿者 みらくる : 2004年9月29日 16:14

みらくるさん、( ゜▽゜)/コンバンハ
私も読んでいて、とてもうらやましく感じました。こんなふうに
中学時代を過ごせたら、その後の人生も変わったかも(*^▽^*)
こんなすてきな作品が書ける川上さん、尊敬です(o^-^o)

投稿者 ゆこりん : 2004年9月29日 20:43

ゆこりんさん、こんにちは!

以前、コメントさせていただいた「翼はいつまでも」の感想書きましたのでTBさせてもらいました(*^▽^*)
秋もそろそろ終わり、冬に向かう時期に、少し季節外れではありますが・・・(*・_・*)ゞ好きな本なので♪
たくさん書きたい感想があるのですが、一冊の感想を書くのって結構時間がかかって大変ですね。今までゆこりんさんや他の方の感想を読ませていただいていましたが、自分で書いてみて初めて大変さに気がつきました(TдT)

投稿者 みらくる : 2004年11月19日 15:19

私もTBさせてもらいました。
本の感想、私はなるべく短めに書くようにしています。
でも、もっと書きたい時もあるんですけどね。
きりがないから(^^;
なるべく簡潔に・・。不精な私にはちょうどよい長さです♪

投稿者 ゆこりん : 2004年11月19日 20:36

こんばんは。
TBありがとうございました。
ゆこりんさんに紹介していただいた本です。
本当に良かった。ピュアで切なくて。
何より同年代のお話ですよね。

投稿者 よし : 2005年12月11日 22:17

>よしさん
気に入ってもらえて本当によかったです。
私もうれしいです(*^▽^*)
この作品は多くの人に読んでもらいたいですね~。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年12月12日 08:20