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2004年9月13日
ランドマーク(吉田修一)
大宮に建てられている巨大建築物、スパイラルビル。独特のねじれたような形を持つビルの建設に携わる人々の、悲喜交々を描いた作品。
そのビルを設計した者、そのビルを建てている者。彼らには彼らの、それぞれの人生がある。ビルはねじれたままで、存在し続けることができるのか?ビルの姿におのれの人生を重ね合わせている男たち。彼らは、自分たちの人生もどこかねじれていると、感じているに違いない。良治の人生が、全てを物語っているような気がした。