« リトル・バイ・リトル(島本理生) | メイン | 百年の恋(篠田節子) »
2004年6月17日
螺旋階段のアリス(加納朋子)
探偵事務所を開いて三日目に、その少女はやってきた。非常用の螺旋階段をのぼって。探偵になったばかりの仁木と、「不思議の国のアリス」の本から抜け出たような安梨沙。二人は、見事に難問を解決していく。7つの物語を収録。
大きな事件はないけれど、どの物語にも味がある。日常のほんの些細な出来事が、人の運命に関わっている時もある。この中で一番好きはのは「最上階のアリス」。ここに出てくる夫婦のあり方が、ちょっと切ない。人を思いやる心が、時には悲しい結末を生むこともある。全体として、ふんわりとした感じの、温かみを感じる作品だった。
ゆこりん : 15:08 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・かのうともこ
このリストは、次のエントリーを参照しています: 螺旋階段のアリス(加納朋子):
» 「螺旋階段のアリス」加納朋子 from 読書備忘録
『転身退職者支援制度』を利用して、私立探偵事務所を始めた仁木順平50才。しかし依頼人がやってこない。はじめての訪問客はアリスを思わせる市村安梨沙。仁木と押し掛... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年3月17日 20:38
» 螺旋階段のアリス 加納朋子 from 苗坊の読書日記
螺旋階段のアリス 文春文庫
オススメ!
大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした仁木順一。
しかし、依頼者はこず、事務所で暇を持て余し... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年10月 6日 22:45
コメント
こんばんわ^^
またまた失礼致します。
素敵な作品でしたね。
加納さんの日常ミステリはやっぱり最高ですよ^^
最初は頼りなかった仁木さんですが、段々頼もしくなって、続編も楽しみです。
投稿者 苗坊 : 2006年10月 6日 22:46
>苗坊さん
こんにちは~♪
いつもありがとうございます。
加納さんの作品、いいですよね。
最近読んだ「コッペリア」、こちらは不思議な
雰囲気の作品でした(*^▽^*)
投稿者 ゆこりん : 2006年10月 7日 15:17