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2004年6月17日

螺旋階段のアリス(加納朋子)


探偵事務所を開いて三日目に、その少女はやってきた。非常用の螺旋階段をのぼって。探偵になったばかりの仁木と、「不思議の国のアリス」の本から抜け出たような安梨沙。二人は、見事に難問を解決していく。7つの物語を収録。

大きな事件はないけれど、どの物語にも味がある。日常のほんの些細な出来事が、人の運命に関わっている時もある。この中で一番好きはのは「最上階のアリス」。ここに出てくる夫婦のあり方が、ちょっと切ない。人を思いやる心が、時には悲しい結末を生むこともある。全体として、ふんわりとした感じの、温かみを感じる作品だった。

ゆこりん : 15:08 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・かのうともこ

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トラックバック時刻: 2006年10月 6日 22:45


コメント

こんばんわ^^
またまた失礼致します。
素敵な作品でしたね。
加納さんの日常ミステリはやっぱり最高ですよ^^
最初は頼りなかった仁木さんですが、段々頼もしくなって、続編も楽しみです。

投稿者 苗坊 : 2006年10月 6日 22:46

>苗坊さん
こんにちは~♪
いつもありがとうございます。
加納さんの作品、いいですよね。
最近読んだ「コッペリア」、こちらは不思議な
雰囲気の作品でした(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年10月 7日 15:17