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2004年6月14日

リトル・バイ・リトル(島本理生)


二度も離婚した母。そのことにより、進学の夢を一時中断したふみ。そして、父親違いの年の離れた妹ユウ。母子3人の家族の日常と、その家族を取り巻く人々の姿を描いた作品。

何気なく過ぎていく日常。作者の透明感のある文章は、その何気ない日常を、きらきらと輝くように描いている。「明るい小説にしたかった。」「淡々と流れていく日々を照らす光を書きたかった。」後書きで作者がそう書いているように、この作品の中に暗さはない。だから前向きな気持ちで読むことが出来る。少しくらいの困難ならひょいと、乗り越えて行けそうな気がする。華美に飾ることなく、瑞々しい感性で描かれた素敵な1冊だった。

ゆこりん : 15:05 | コメント (2) | トラックバック (4) | 作者別・・しまもとりお

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コメント

ゆこりんさん、こんばんわ♪

この本すごく良かったですーっ。
ゆこりんさんもお好きなんですね。
装丁もすごくお気に入りです。
島本さんの本を読んでると
心地よい気持ちになってきます♪

投稿者 かなめ : 2005年2月17日 21:56

かなめさん、こんにちは~♪
島本さんの文章、好きです♪図書館に予約してある
「ナラタージュ」、早く読みたいです(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん : 2005年2月18日 16:26