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2004年6月 4日

本所深川ふしぎ草紙(宮部みゆき)


「本所七不思議」を題材にして、人情豊かな人々の暮らしを生き生きと描いたミステリー。7つの作品を収録。

日常の中に起こる事件。どの事件にも人の悲哀がある。どんなに一生懸命生きているつもりでも、自分の思っているのとは違う方向に人生が進むときもある。そんなときに悲劇は起きる。作者はその見事な描写で、人々の心情を描いてゆく。7つどの話を読んだあとも、胸に残るものがあった。時にはほのぼのとしたものだったり、時には切ないものだったり・・。時代物を読むのは苦手な方だが、この作品は楽むことができた。

ゆこりん : 14:28 | 作者別・・みやべみゆき