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2004年5月24日

天国の本屋(松久淳+田中渉)


ままならない就職活動。コンビニでため息をついていたさとしは、アロハシャツを着た奇妙な男に出会う。その男に手をつかまれ気を失ったさとし。気づいた時には、天国の本屋にいた・・・。ほのぼのとした心温まる物語。

人はいろんな思いを胸に抱いている。それは楽しい思い出であったり、つらい思い出だったり。また、後悔するようなこともたくさんある。読んでいてユイのつらい気持ちがよく分かる。自分のことだけを考えてしまった時、とりかえしのつかないことが起こった。そのことが、どれだけ彼女を苦しめたことか。少しずつ少しずつ心を開いていくユイの姿に、じんときた。実際にこんな本屋さんがあればいいなと思った。

ゆこりん : 14:16 | 作者別・・ま他