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2004年5月17日

四十回のまばたき(重松清)


冬になると、まるで冬眠するように春まで眠りにつく、妻の妹の耀子。ある年の冬、彼女は妊娠したままで春までの眠りにつくが・・・。

異色ともいえる作品だと思う。読んでいる途中で作者の名前を確認したほどだった。本当に作者は重松清なのか?事故で死んだ妻。その事故は、妻が情事の帰りに起こした事故だと分かった時、圭司は妻のために泣けなくなる。妻が死んだ後もいつもの年のように、圭司宅を冬眠のため訪れる耀子。二人の関係がいまいち理解できないし、読んでいていらだたしさを感じた。作者の思惑もよく分からない。読後、感じるものもなかった。こういう重松作品もあるのだ・・・。

ゆこりん : 20:49 | 作者別・・しげまつきよし