« フォー・ディア・ライフ(柴田よしき) | メイン | 深紅(野沢尚) »

2004年1月16日

天使の牙(大沢在昌)


新型麻薬を扱う元締め「クライン」のボス、君国。その愛人神崎はつみが逃亡した。警察は彼女を保護するため、河野明日香をホテルに向かわせる。しか情報が漏れ、二人はヘリからの銃撃を受ける。河野明日香は、神崎はつみの体を持ってよみがえった・・・。

脳移植という驚きの方法で、河野明日香はよみがえる。しかし、体は神崎はつみのものだ。なぜ自分がこうまでして生かされたのか、その理由に苦しみながら、彼女は徐々に君国を追い詰めていく。恋人だった古芳、彼は敵なのか?悩みながら明日香は突っ走る。息詰まる展開は、この本を一気読みさせてしまう。単なるハードボイルドではない。人間の孤独、悲哀が織り込まれ、この作品をより深いものにしている。文句なく楽しめる一冊。

ゆこりん : 07:23 | 作者別・・おおさわありまさ