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2003年11月14日

恋愛冩眞(市川拓司)


「人を愛することは死ぬこと。」それでも愛を貫こうとした静流。何も知らない誠人は、二人の関係がずっと続くと信じていた。

「人を愛することは、自分の命を失うこと。」そう分かっていても誠人を愛した静流。その愛は決して成就することはない。そのときの静流の心を思うと涙があふれた。とても切ない話だったが、読んだあとに余韻が残らない。単に、面白いとか面白くないとか、それで終わってしまう。作られすぎた物語という印象だったのも残念だった。

ゆこりん : 08:01 | 作者別・・いちかわたくじ