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2003年10月22日

広き迷路(三浦綾子)

加奈彦は出世のために、付き合っていた恋人冬美の殺害をある男に依頼する。だが、上司の娘と無事結婚し、次期社長も夢ではないと思っていたところへ、冬美とそっくりな女性が現れる。はたして彼女は別人なのか?

1977年に書かれたミステリーっぽい作品だが、2時間もののサスペンスドラマの原作のような感じだった。当時はどうなのか知らないけれど、今読んでみるとどこにでもありそうな内容だ。使い古された筋書きという思いが最後まで続いた。三浦さんの作品は何冊も読んで感動したが、この作品はどういう意図を持って書かれたのかちょっと理解できなかった。彼女の作品の中ではちょっと異色?

ゆこりん : 08:37 | コメント (3) | 作者別・・み他


コメント

恨みのある男に復讐しようとして、成功したのに
結局むなしさだけが残ったところというのが
三浦綾子作品らしい。
典型的ではあるけど
ベタサスペンスとして読むと見逃す点が多いと思います。

投稿者 Anonymous : 2006年12月11日 12:54

こんにちは。
私は逆に三浦さんらしくない作品だと思いました(^^;
ミステリーに挑戦したかったのかな?
もっと違う三浦作品のほうがよかったです。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年12月11日 17:09

↑すごい遅ればせながらのコメントですみませんでした!
たしかにそれはありますね・・。
三浦さんらしくない作品だったと私も思います。
でもまぁ言いたいことはなんとなくぼんやりわかったような
気もしないでも。。。。
といっても
あまり記憶に残らない作品ではありました(苦笑)
ミステリーには向いてなかったのかも。

投稿者 Anonymous : 2007年3月21日 00:33