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2003年9月20日

奪取(真保裕一)


友人雅人の借金のためにヤクザに脅され、やむなく偽札造りを思いついた道郎。それは彼が本格的な偽札造りに取り組むきっかけとなる。より完璧に!はたして彼らの造った偽札は、本物となりうるのか?日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、受賞作品。

笑いあり、涙あり、友情あり、恋あり。そしてスリルとサスペンス。事態はめまぐるしく展開する。長編だが、読者を飽きさせずに最後まで引っ張っていくのは、やはり作者の筆力のすごさだ。専門的な知識の描写は理解しづらいが、それもこの作品には必要だと納得させられてしまう。いかに人を欺くか。読んでいてとても楽しめた。ラストも見事!読んだ人はあっと驚くに違いない。

ゆこりん : 10:13 | コメント (2) | 作者別・・しんぽゆういち


コメント

こんにちは、りょーちと申します。

「奪取」は確か出版されて直ぐに初版本を買って読みました。(あ、初版本信者ではないです)

これ、よかったですよ。確かに。
ATMについての解説とか自販機はどういった仕組みでお札を認識するのかなど、頭がちょっと賢くなった気がします(^^;

ゆこりんさんもご指摘されているように、ラストもよかったですよね。
偽札造りでもなんでも「チームワーク」は必要だなーとも思ったりしました。

ではでは。

投稿者 りょーち : 2004年11月 5日 13:57

りょーちさん、こんにちは~♪
時々、りょーちさんのblogを拝見しています(o^-^o)
この本を読むと、偽札造りも夢じゃないと思ってしまいます。
あ、でも今はもう新札に切り替わったからちょっとだめかな?
真保さん、よくこれだけ調べたと思います。ただただ感心です。
ラスト、好きでした。私の五つ星の本です(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん : 2004年11月 5日 15:47