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2003年8月16日

転生(貫井徳郎)


重い心臓病を患っていた大学生の和泉。彼は心臓移植手術が成功して元気な体になったのだが、自分の中に別の記憶が存在することに気づく。果たしてそれはドナーの記憶なのか?夢の中に現れる恵梨子という女性は?

記憶は脳の中にあるだけではないのだろうか?以前テレビで、心臓移植した人がドナーの記憶をも受け継いだ、という番組を見た。この作品の中の和泉も、まさにそうなのだ。行ったことのない場所、見たことのない絵、会ったことのない女性・・・。それなのに彼は記憶していた。それはあり得ないことではないのだ。「自分の中の他人の存在を意識して生きていかなければならない。」そうなったとき、やはりそれまでの人生観が変わってしまうのだろうか?和泉はこれからの人生をどう生きていくのか?二人分の記憶と命を抱えて生きていく彼のこれからが、とても気になる。

ゆこりん : 10:35 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・ぬくいとくろう

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著者:貫井徳郎 心臓移植を受けた大学生・和泉は、その手術の後、自らの趣味や嗜好が [続きを読む]

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コメント

ゆこりんさんこんにちは。りょーちと申します。

なんと、本日紹介したばっかりの「貫井徳郎people」にトラックバックいただきましてありがとうございます(^^;

りょーちのサイトでも書きましたが、こないだ「貫井徳郎症候群」を買って読みました。
これが結構よかったです。
これを読んで「貫井徳郎peopleを作ってみようかな?」と思いました。
りょーちは、現在「修羅の終わり」を再読中です。警察組織(公安)の話しでかなり面白いです。

貫井徳郎peopleの行く末はどうなるかわかりませんが、継続して頑張りたいと思います。
ではでは。

投稿者 りょーち : 2004年11月15日 19:01

りょーちさん、( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
私も何作か読んでいたので、思わずTBをしてしまいました。
これからもいろいろな作品を読んでみたいです。
また作品を読んだらTBしますね(o^∇^o)ノ
がんばってください!

投稿者 ゆこりん : 2004年11月15日 20:24