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2002年11月28日

春雷(伊集院静)


さまざまな友との友情、淡い思い、差別的な教師への反抗、弟への兄弟愛、父への反抗心の芽生え。少年から大人への微妙な心の動きを瑞々しく描く、海峡に続く自伝的作品の第2部。

主人公英雄の心の動きがていねいに描かれていて、好感が持てる。ちょっと背伸びしてみたい多感な時期の経験は何ものにも替え難い。少年はこうして大人になっていくのだとあらためて思った。

ゆこりん : 12:21 | 作者別・・いじゅういんしずか