« 夏と花火と私の死体(乙一) | メイン | 発火点(真保裕一) »

2002年9月 8日

孤独の歌声(天童荒太)


女性が拉致監禁され、最後には刃物で刺されて殺されるという事件が相次いでいた。刑事朝山風希は、担当ではないこの事件の資料をひそかに集めていた。そんな折、いつも行っているコンビニで、強盗事件が発生する。彼女はそこに居合わせた不審な男に目をとめる。やがて、彼女の隣に住んでた女性が突然失踪するが・・。

とにかく面白い。息をもつかせぬ展開で、一気に読んでしまった。人は心にそれぞれの孤独を抱えながら生きている。だが、一人で生きようとする人間ほど、心の中では人との関係やぬくもりを求めているのではないだろうか。悲惨な事件を扱った作品ではあったが、「孤独」という言葉が、心に強く響く作品でもあった。

ゆこりん : 14:06 | 作者別・・て