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2002年8月 4日
ダーク・ハーフ(スティーブン・キング)
売れない作家サド・ボーモントには、もう一つの顔があった。ベストセラー作家のジョージ・スターク。だが、2人が同一人物だと知られたのをきっかけに、サドはペンネームを葬り去ることを決意する。しかしそれは、恐ろしい出来事が起こる幕開けだった・・。
ありえない話だが、じわじわと恐怖の輪が縮まっていくような気がした。サドの心理状態がとてもよく描かれていて、読むものをはらはらさせる。 結末が知りたくて最後まで一気に読み通してしまった。誰の心の中にも潜む「邪悪なる半身(ダーク・ハーフ)」を描ききる!さすがはS・キングの作品。傑作!