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2002年7月 4日

レイクサイド(東野圭吾)


姫神湖の別荘地、並木俊介夫妻を含め、4組の夫婦が子供の私立中学校受験の合宿のため、ここを訪れる。やがて俊介の後を追うように、愛人の英里子も仕事の話を口実にやって来る。しかし、彼女は殺される。犯人は、俊介の妻の美奈子!?

最初から霧がかかったような話の進め方。殺人という事実だけが明白で、あとは陰に何かが隠されている感じ。霧が晴れるのは物語の終盤。しかしそれも完全に晴れる訳ではない。心の片隅に釈然としないものを残し、物語は終わる。あまり読後感がすっきりしない、物足りない思いが残る作品だった。

ゆこりん : 14:47 | 作者別・・ひがしのけいご