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2013年11月26日

陽だまりの彼女(越谷オサム)


仕事先で10年ぶりに出会った彼女は、輝いていた!
浩介は、かつての同級生だった真緒と10年ぶりに再会する。彼女の変身ぶりに驚いた浩介だったが、いつしか真緒に惹かれ始める。だが、彼女にはある秘密があった。それは・・・。

チビでいじめられっ子で、注意力散漫だった真緒。その真緒がすてきな女性になって浩介の前に現れた。しかも!仕事をバリバリこなしている。いつしか浩介は、真緒を愛していることに気づく。そして、真緒も・・・。「ふたりの先には幸せな未来が広がっている。」そういう浩介の気持とは裏腹に、真緒はしだいに元気をなくしていく。不安が、浩介を包み込む。真緒は重大な秘密を抱えていたのだ・・・。
「あなたが好き」真緒が浩介を思う気持ちはだれにも負けなかった。心の奥深くで激しく燃えるその思い。心と心が触れ合い、相手のことを強く思うとき、想像もできないことが起こる。真緒は浩介を愛した。そして浩介も真緒を愛した。これは、甘い甘いラブストーリーだ。けれど、本の裏表紙に書かれていたように、「前代未聞のハッピーエンド」なのだろうか?私は、浩介の未来が不安でたまらない。こんな状況でいいのかと問いかけたくなる。そもそもこの結婚生活って・・・。真相を知ってしまったら、とても不自然に思えてきた。結局、作者はこの作品で何を訴えたかったのだろう???読み終えた後も、すっきりとしない。うーん。これでいいのか!?

ゆこりん : 19:40 | 作者別・・こ他