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2012年6月19日

無菌病棟より愛をこめて(加納朋子)


2010年6月、突然「急性白血病」だと宣告された!そこから生きるための壮絶な戦いが始まった・・・。作家加納朋子が、自分自身の闘病を克明に記録した命の書。

もし、ある日突然大変な病名を宣告されたら冷静でいられるだろうか?加納朋子さんのように・・・。彼女は自分の病気と真正面から向き合った。そして、作家として自分の病気を客観的に見つめ、記録した。深刻さをなるべく感じさせないような文章になっているが、行間からにじみ出るのは、彼女の生きることへの執念と絶対にあきらめない意志の強さだ。彼女を支えた家族の力も大きかった。
普通に何気なく過ごす日常生活が、いかに大切で貴重な時間であるか!健康で過ごせることに感謝したい。それと同時に、この先自分の人生にどんな災難が降りかかっても、決して希望を捨てず前向きに生きていかなければならないと感じた。加納朋子さん、どんどん元気になって、これからもステキな作品を世にたくさん送り出してください!待っています♪

ゆこりん : 19:16 | 作者別・・かのうともこ