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2010年8月25日

Dカラーバケーション(加藤実秋)


珍しく憂夜が1週間の休暇をとっているとき、ひとりの女性が憂夜を尋ねてきた。25年前に起きた宝石窃盗事件についての相談をするためだった。カンナと名乗る女性は、憂夜の過去を知っている?盗まれたダイヤをめぐり、「club indigo」のホストやなぎさママの活躍(?)が始まる。表題作「Dカラーバケーション」を含む4編を収録。インディゴの夜シリーズ4。

表題作のほかに、都市伝説(?)エコ女の顛末を描いた「7days活劇」、謎の青年カリームと晶やホストたちとの出会いと別れを描いた「サクラサンライズ」、渋谷警察署の豆柴こと柴田克一にかけられた嫌疑を晴らすべく活躍するindigoのホストたちを描いた「一剋」が収められている。「一剋」では、犬猿の仲の晶と豆柴のやり取りが面白い。豆柴の過去も垣間見える。「Dカラーバケーション」は、憂夜不在の状況での事件解決という、今までには無いパターンで面白かった。「Dカラー」と「バケーション」・・・。組み合わせてタイトルにしたのは傑作!絶妙だ。それにしても、憂夜はいったいどんな過去を抱えているのか?いつかこのシリーズの中で明かされるのか?気になるところだ。読後も爽快さが残る、楽しめる作品だった。

ゆこりん : 15:28 | 作者別・・かとうみあき