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2009年8月 6日

証し(矢口敦子)


やっと探し当てた息子は、この世にいなかった・・・。
若い頃、お金のために卵子を売った木綿子。その卵子を買い、子供を得た絹恵。息子恵哉が殺人事件の犯人だと疑いをかけられ自殺したとき、木綿子は真犯人を突き止めようと行動を開始する。だが絹恵は、そのことに対して消極的だった。はたして事件の真相は・・・。

この本の裏表紙に書かれた本の内容の説明文を読んだとき、とても興味を覚えた。しかし、読んでみてがっかりした。恵哉自身の行動も共感できないし、なにより木綿子の行動が理解できない。ヒステリックで自己中心的で、思い込みが激しく、周りの人間の迷惑もまったく考えない。根拠のない「真犯人説」をわめきたて、否応なしにほかの人を巻き込んでいく。それでも、残忍な殺人事件に隠された真相が気になり読み進めたが、すべてが明らかになっても全然感動が無かった。こんな結末を知るためにラストまで読んだのかと思うと、がっかりだった。いったい作者は、この作品で何を言いたかったのか?まるで見えてこない。まったくの期待はずれの作品だった。

ゆこりん : 16:47 | コメント (2) | 作者別・・や他


コメント

 こんにちは♪
 この本、すこし前に実家にあったので読みました。
 で、なんかこれ前に読んだことあったよな~、なんて思ってたら、「VS」っていうタイトルのハードカバー版を図書館で借りたことがあったんです。タイトルがかわってたんですね~。
 私も木綿子さんには全く感情移入ができなくて、ラストも・・・でした(^_^;)
 

投稿者 翔ママ : 2009年8月24日 08:07

>翔ママさん
こんにちは~♪
タイトルが変わっていたんですね。
知りませんでした(^^;
読んでみて思ったほど面白くなく、ちょっと
がっかりでした。
真相・・・。もっと違うものだと期待していたんです。
そうそう。ラストも・・・ですよね!!

投稿者 ゆこりん : 2009年8月24日 16:51