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2009年6月 8日

私立探偵・麻生龍太郎(柴田よしき)


山内練というひとりの男の運命を狂わせたという罪の意識が、麻生に警察を辞めさせた・・・。探偵となった麻生は、練のことを気遣いながらも依頼や事件に忙殺される日々を過ごす。練は、麻生が自分と同じ世界に引きとめようとすればするほど、麻生とは異なる世界で生きようとする・・・。「聖なる黒夜」のその後を描いた作品。

「聖なる黒夜」のインパクトがあまりにも強烈だったので、この作品を読んだときは少々不満を感じた。この作品の中に練はあまり登場してこない。麻生と練の物語というよりは、やはりタイトルどおり私立探偵としての麻生の物語だと思う。個人的には、麻生と練の係わり合いや、練が麻生とは違う世界で生きようと決心するまでの心情を読みたかった。ここからRIKOシリーズにつながっていくのだから、麻生と練の関係を重点においてほしかったと思う。シリーズの中の1作品として扱うには物足りないし、単独作品として扱うのも中途半端な気がする。期待して読んだのだが、「読後満足」にはならなくて残念だった。

ゆこりん : 18:28 | コメント (2) | 作者別・・しばたよしき


コメント

こんばんわ♪

ゆこりんさんのおっしゃる通り
「聖なる黒夜」のインパクトは強烈でしたよね!
「聖なる黒夜」の続編と考えると物足りなさはありますが
ラストがちょっと意味深な雰囲気だったので
これからまだまだ続くのかな?という感じですね。
麻生龍太郎みたいな人、結構好きです(へへ*)

投稿者 かなめ : 2009年6月11日 20:42

>かなめさん
お久しぶりです(*^o^*)
作者によると、ここからRIKOシリーズに
つながっていくということなんですが・・・。
なんだかちょっと納得できない感じです。
練と麻生の関係、まだまだ読みたいです。
RIKOシリーズも強烈でしたよね(*^.^*)

投稿者 ゆこりん : 2009年6月12日 09:37