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2009年5月 1日

トライアングル(新津きよみ)


郷田亮二は、20年前に起こった悲惨な事件の影響をまだ引きずっていた・・・。10歳のときに起こった誘拐殺人事件の犠牲者の葛城佐智絵は、彼の初恋の相手だった。医師という職業を捨て刑事になった亮二は、時効後も事件の真相を追い続けるが・・・。

20年前に起こった誘拐殺人事件の犯人はまだ見つからない。時効後も真相を追い続ける亮二。元担任だった藤崎敏子にとっても、この事件は決して忘れることのできないものだった。そして、元のクラスメートたちもそれは同じだった。そんな中で開かれたクラス会で起こった衝撃的なできごと!葛城サチと名乗る葛城佐智絵そっくりの女性が現れたのだ。この女性はいったい何者なのか!?
こういう感じで話が展開していくわけだが、淡々と描かれているといった感じだ。あまりに淡々としすぎていて、ストーリーの盛り上がりに欠けている。根本的な問題として、作者自身が何に重点を置いて書こうとしたのかが分からない。謎解きでもない、人間ドラマでもない、中途半端な印象を受ける。誘拐事件の真相が明かされても、意外性も感じなければ、感動することもない。不満ばかりを抱いて読んだので、読後感もよくなかった。「いまいち」という感じの作品だった。

ゆこりん : 17:56 | コメント (2) | 作者別・・に


コメント

長かったG.W.も終わりますね。いかがでしたか?
サラリーマンのミシェルは「やれやれ」という思いと、
「明日から仕事か、かったるいのぉ」という二つの気
持ちの間で揺れています。

・・・揺れてはないか。仕事、嫌いだし(笑)。

> 不満ばかりを抱いて読んだので、読後感もよくなかっ
> た。「いまいち」という感じの作品・・

ありますよね、そういう本に出会うときって。
あまり聞いたこともない作家(タイトル)だけど、もし
かすると自分にとっちゃツボかもという期待で読ん
でみる。が、しかし、やっぱ話題になってないだけの
本だったよという感想で終わる、みたいな。
実はミシェルが今読んでる本も、ゆこりんさんの今回
の感想に近いものを感じながら読み進めております。
だから、なかなか進みません・・。
なんとか読みきって、ブログ紹介はするつもりなん
ですが、どうなることやら・・・(ミシェルは根性
なしなもんで・・)。

投稿者 ミシェル・デマルケ : 2009年5月 6日 16:53

>ミシェル・デマルケさん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
この本は根性で読みました。
期待はずれでした(><)
期待はずれの本といえば・・・。
「告白」もそうでした(^^;
これは評判がいいのですが、私には
合わなかったみたいです。
そういうことありますよね?
ミシェルさんもがんばってください!!

投稿者 ゆこりん : 2009年5月 7日 20:29