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2008年11月27日
聖女の救済(東野圭吾)
真柴義孝が東京の自宅で毒殺された時、妻の綾音には札幌にいたという完璧なアリバイがあった。
「この犯罪の答えは虚数解だ。もし虚数解でなければおそらく君たちは負ける。僕も勝てないだろう。これは完全犯罪だ。」
天才湯川にこう言わせた事件。はたして解決に導くことができるのか?犯罪に隠された真実を暴くことができるのか?
妻綾音の完璧とも言えるアリバイ。だが、犯人は彼女以外にありえない。アリバイを崩すことができるのか?作品の中に張り巡らされた伏線が見事だった。何気ない描写の中にも、綾音の作為や真実につながる糸口が隠されていた。
それにしても、1年たっても妊娠しなかったら別れようという義孝の身勝手な言い分は女性として許せない。義孝を愛するがゆえ罪を犯した綾音に、同情する部分が多々あった。
完全犯罪は成立か?と思われたが、草薙刑事の綾音への思慕が思わぬ展開を生むことになる。読んでいる途中で、「こんなことがあり得るのか?」と疑問に思う部分もあったが、全体としてはとても面白かった。タイトルも、作品の内容とぴったりで絶妙だった。久しぶりに、ミステリーらしいミステリーを読んだという満足感を味わえた。最後に・・・。作中で内海薫がipodで聴いていた歌を歌っていたアーティストは・・・?それって作者の遊び心?(^^;
ゆこりん : 16:50 | コメント (4) | 作者別・・ひがしのけいご
コメント
こんばんわ♪
義孝ってホントとんでもない男ですよね(へへ;
それでも次から次へと女性ができるのは
魅力的なのかもしれないけど
ちょっと理解しがたいです(苦笑)
トリックに関してはかなり驚きました。
ホント東野さんってよくこんなこと
考え付くなぁと毎度ながら感心してしまいます。
薫がipodで聴いていたアーティスト
私もかなりウケてしまいました(笑)
投稿者 かなめ : 2008年11月30日 22:45
>かなめさん
こんにちは~(o^∇^o)ノ
ホント、とんでもない男だわ。
読んでいて腹が立ってきた~(><)
トリックが分かったとき、この本の
タイトルに納得しました。まさのその通り!
そう思いました♪
アーティストは受けますね~♪
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ
投稿者 ゆこりん : 2008年12月 1日 16:54
こんばんわ。カキコありがとうございました。
酷い男ですよ!女の敵です!
そんな男についていってはいけません!><
トリックは執念ですよね。
よくやった!と言いたいです。
タイトルには納得でした。
にしても、アーティストは面白かったです。
通勤中のバスの中で笑いそうになりました。
投稿者 苗坊 : 2008年12月10日 22:39
>苗坊さん
(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)
ホント、ひどい男です。
女性を道具としか見ていないなんて
許せません!(;`O´)oコラー!
でも、女性の執念はすごいですよね。
愛すればこそ・・・(--)
アーティストは、完全にテレビや映画を
意識していますねo(*^▽^*)o
投稿者 ゆこりん : 2008年12月11日 15:52