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2007年12月26日

紫蘭の花嫁(乃南アサ)


「たった一つの真実にたどり着くために・・・。」
身を潜め、ある人物の目から逃れて夏季は生きる。一方、連続女性殺人事件の犯人を追う小田垣の苦悩は深かった。ラストに待ちうける二人の運命は?

夏季と小田垣。二人の物語がこの作品の中に入り混じっている。誰かに追われ、居所がばれるたびに転々と住むところを変える夏季。犯人のめどさえ立たない連続殺人事件に振り回される小田垣。その小田垣に近づく魔衣子。バラバラだった事柄がいつしか・・・。巧妙な構成だったが、読んでいてある程度まで想像がついてしまったのは残念だった。もう少し読み手を混乱させてほしかった。だが、ラストの数行は衝撃的!このラストはあったほうがいいのか、なかったほうがいいのか?とってつけたような感じもする。微妙・・・(^^; 意見が分かれるところではないだろうか。

ゆこりん : 21:32 | 作者別・・のなみあさ