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2007年6月25日

眉山(さだまさし)


母がガンで余命いくばくもない・・・。咲子は母を看病するために徳島に滞在することにした。母の生き方、母の思い、そしてまだ見ぬ父の存在。それらは咲子の心にどんな響きを与えるのか?切なくも心温まる作品。

「凛とした」まさにそんな生き方だった。女性として母として・・・どんな時でもおのれの信念を貫いて生きてきた。「神田のお龍」と呼ばれ、姉御肌だった母。死を目前にしても、その生き方は変わらない。誰にも迷惑をかけずに逝きたい。その思いは痛いほど切ないものだった。強い母。だが、強がっていただけなのかもしれない。母が遺したものの中に母の心を見たとき、咲子は何を思ったのだろう。人が生まれ死んでいく。その営みを、変わらぬ姿で見つめている眉山。その光景を思ったとき、泣きたいような気持ちになった。

ゆこりん : 17:40 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・さ他

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コメント

こんにちは。TBさせていただきました。
母がさださんのファンなので、昔からさださんの曲を聞いて育ちました^^;
小説も出ている作品は全て読みましたが、綺麗な作品が多いなぁと思います。
この作品も、凛とした母の生き方がかっこよかったです。
映画も、観てみたいですね。

投稿者 苗坊 : 2008年3月20日 11:26

>苗坊さん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
TBの方は以前にも言いましたように、
受けつけない設定になっています。
すみません(^^;
さだまさしさんの小説はいいですよね♪
「解夏」もとても心に残りました。
映画、私も観てみたいです(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん : 2008年3月21日 14:01