« 赤い指(東野圭吾) | メイン | 年間ベスト10(2006年) »

2006年12月28日

東京タワー(リリー・フランキー)


オカンはずっとボクのことを思っていてくれた。だれよりも深く強く。そしてどんな時も、変わらずに・・・。母と息子、そして息子と父を描いた心温まる作品。

親というのはどんなときでも子供のことを思っているものだ。どんな生活をしているのだろう?体調を崩していないか?困っていることはないのか?作者の母も、いつもそんな気持ちだったのだろう。子供のために苦労することに、なんのためらいもなかった。だが子供というのは「親の心子知らず」。自分のことしか見えていない部分がある。それでも、作者が母を東京に呼んで一緒に生活したのは、とても親孝行だと思った。この世の中に父と母は一人ずつしかいない。かけがえのない存在なのだ。オカンの東京での生活は短かったけれど、充実した日々だったに違いない。この作品は、作者が自分の母にささげるために書いた作品だと思うが、私たちはそれを読んで自分自身と親の関係を見つめなおすことができる。ラストはせつなかった。親とは、本当にありがたいものだと思う。

ゆこりん : 17:08 | コメント (4) | トラックバック (1) | 作者別・・り

このリストは、次のエントリーを参照しています: 東京タワー(リリー・フランキー):

トラックバック

» 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン リリー・フランキー from 苗坊の読書日記
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ リリー・フランキー初の長編小説。 ボクは3歳の時からオカンと2人で暮らしている。 オトンと会うことはあ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年12月31日 20:44


コメント

こんばんわ^^TBさせていただきました。
素敵な作品でしたよね。
主人公に対して、親に頼りすぎ!って思っちゃったところもありましたが^^;
親子の絆を感じました。
ドラマも私は結構好きでした。

今年はお世話になりました~^^
たくさんお話ができてよかったです!
来年もお邪魔させていただきます。
来年も宜しくお願いいたします。
良いお年を♪

投稿者 苗坊 : 2006年12月31日 20:46

>苗坊さん
TBとコメントをありがとうございました。
感動的でしたね~。
ダメ息子には腹が立つこともありましたが(^^;
ドラマもよかったです(o^∇^o)

こちらこそお世話になりました。
来年も楽しく本について語りましょう。
よいお年を(o^∇^o)ノ

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年12月31日 23:15

ゆこりんさん、すっかりごぶさたしちゃってますが、今年もどうぞよろしくお願いします。
これは私には辛いお話でした。
母に思い入れの深い私は、頭が痛くなるほど泣いてしまったんですよ。(-_-;)
私もリリーさんのお母さんは、東京でとても幸せな充実した日を過ごせたと思います。
色々、考えさせられましたが、読んでよかったです。
TBさせて頂きますね。

投稿者 ブラッド : 2007年1月13日 07:50

>ブラッドさん
こちらこそご無沙汰しています。
コメントありがとうございます。
TBなんですが、どうもこちらで受け取って
いないようなんです。見当たらなくて・・・。
すみません。
この本もドラマも(大泉さんの♪)、とてもよかったと
思います。母の愛情は偉大ですね。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年1月13日 15:00