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2006年10月 4日
空白の叫び(貫井徳郎)
少年たちはなぜ殺人者となったのか?3人の少年たちが罪を犯す過程、少年院での驚愕の日常、そして退院後から衝撃の結末までを鮮やかに描いた長編問題作。
どこにでもいるような少年たち。なぜ彼らが人を殺したのか?読めば読むほど戦慄を覚える。実際にも充分あり得る話だと思った。彼らが殺人に至るまでの過程は、読み手を引きつけて離さない。上巻の、殺人までの心理の軌跡や少年院での出来事は圧巻だった。ただ下巻になるとちょっと現実味が薄れてくる。少年たちをつなぐ糸は、作者の懲りすぎではないか?それでも、充分に楽しめる内容ではあったが。いろいろな少年たちが登場したが、一番怖いと感じたのは神原だった。見た目と心のアンバランスが、不気味な存在となっている。彼らの心の中の空白は満たされるのだろうか?満たされないままさ迷い歩く姿しか想像できない。
ゆこりん : 18:13 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・ぬくいとくろう
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空白の叫び
貫井徳郎 小学館 2006年9月
三人の中学生が、なぜ人殺しをしたか。そして、少年院でどの... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年4月18日 20:57
コメント
ゆこりんさん…終わったんですね。
私はまだまだ。
なるべく読まずに帰ります(笑)。
終わったらまた伺いますねー。
投稿者 ユミ : 2006年10月 4日 20:00
>ユミさん
読了しました~(*^▽^*)
ユミさんの感想がとても楽しみです。
語り合いたいわ~♪
投稿者 ゆこりん : 2006年10月 5日 18:25