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2006年1月29日

99%の誘拐(岡嶋二人)


生駒洋一郎が、誘拐された5歳の息子慎吾のために支払った5000万円は、会社再建の大切なお金だった。それから20年の歳月が流れ、ある誘拐事件が起こった。被害者はリカードという会社の社長の孫の兼介。リカードはかつて、生駒洋一郎の会社を合併しようとしていた会社だった。はたして今回の誘拐は、20年前の出来事と関係があるのか・・・?

誘拐の仕方、身代金要求の連絡方法、身代金の受け渡し方法など、どれをとってもそれは驚くべき方法だった。決して警察に所在をつかませずに、ハイテクを駆使して動き回る犯人。1988年に書かれた作品だが、その斬新なアイディアは今読んでも文句なく面白い。警察と犯人の駆け引きは、はたしてどうなるのか?息詰まる展開に目が離せない。特に後半からラストまでの流れは鮮やか!読後感もよく、満足のいく作品だった。

ゆこりん : 15:43 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・おかじまふたり

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» 岡嶋二人 『99%の誘拐』 傑作!!ゲームとしての誘拐 from 日記風雑読書きなぐり
誘拐を題材にして事件の周辺にある人間ドラマを描く作品は別として、身代金略取を企てる人質誘拐犯行のプロセスそのもののを主軸にしているミステリーもいくつか... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年1月29日 23:48

» [読書]掘り出し物でした。 from momo☆彡のスタイル。
以前買った岡島二人さんの「99%の誘拐」を読み終わりました。 すごく古い作品で、コンピュータを駆使したミステリーだったから、正直あまり期待してなかった... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年2月 9日 16:56


コメント

昨晩、一気読みでした。面白かったです。
10年以上も前の作品なんですね。
ゆこりんさんのとこで目にしてなかったら手に取らなかったかも。感謝♪
これからも本探しのバイブルにさせて頂きます。

投稿者 sketch : 2006年2月 8日 22:10

>sketchさん
こんにちは。私のところで知ったんですか?
とてもうれしいです。これは一気読みでした。
かなり前に書かれた作品だなんて思えないですよね。

>これからも本探しのバイブルにさせて頂きます。

なんだかテレます(∩。∩;)ゞテレテレ・・・

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年2月 9日 15:53