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2005年10月 7日
かたみ歌(朱川湊人)
東京の下町にあるアカシア商店街。そこに関わる人たちに起こった不思議な出来事を描いた作品。7編を収録した連作短編集。
昭和の古きよき時代。読んでいて胸が痛くなるほど懐かしい。そこに描かれているのはちょっと不思議な話だが、中にはぞっとするような話もある。けれど、怖いだけではない。涙が出るほどの切なさもある。人の思いは、その人の体がなくなってしまっても、時を超えて存在し続けるものなのだろうか。特に「栞の恋」を読んだときにそう感じた。泣きそうになりながら読んだけれど、読後は心に温かいものが残った。作者の優しさがふんわりと伝わってくる作品だった。
ゆこりん : 15:39 | コメント (12) | トラックバック (7) | 作者別・・し他
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[amazon] [bk1] 朱川さんの作品を読むのは1年半ぶり。これは昭和30年代??40年代の東京の下町を舞台にした、ノスタルジックな連作短編集。連作短編... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年10月 7日 21:36
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かたみ歌
新潮社
朱川 湊人
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「花まんま」は大阪の下町が舞台でしたが、この本では都電が走る東京の下町が舞台となってい... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年10月 7日 22:32
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トラックバック時刻: 2005年10月 8日 01:11
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東京の下町「アカシア商店街」を舞台に繰り広げられた連作短編集。
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しかし、摩訶不思議な出来事に対す... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年10月 8日 15:35
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朱川 湊人著■あらすじ忘れてしまってはいませんか? あの日、あの場所、あの人の、ちょっと不思議で、しかしかけがえのない思い出を。郷愁と共に蘇る、七つの奇蹟... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年10月20日 19:48
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かたみ歌 朱川湊人 新潮社 2005年8月
昭和40年代の東京の下町アカシヤ商店街を舞台に、不思議で切ない7つの短編... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年10月25日 22:07
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かたみ歌
朱川湊人
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トラックバック時刻: 2005年11月 2日 12:49
コメント
いい作品ですよね~。
私は思わず胸がきゅんとしてしまう「栞の恋」が好きでした。
怖いことや不思議なこともあるけど、
それ以上にノスタルジックな切なさが良かったです(^^)。
投稿者 四季 : 2005年10月 7日 21:52
ゆこりんさん☆こんばんは
どの曲もわたしの子供時代に流行った曲ばかり、その頃の風景を思い出しながら読みました。
「雨がしとしと日曜日・・・」なんて歌ったりして。
懐かしさが心地よい本でした。
投稿者 Roko : 2005年10月 7日 22:41
こんばんは。
わたしも「栞の恋」が好きですねー。
栞の相手は…思った人と違うとわかった時の恐怖。
ぞっとしてしまいました。
怖いと同時に切ない話ばかりでした。
しかし、次はどんな作品でしょうか。
3番目はどうするのでしょうか。興味深々です。
投稿者 よし : 2005年10月 8日 01:27
>四季さん
泣きたくなる作品でした。
私も「栞の恋」が一番いいと思いました。
昭和の時代・・・懐かしいです。
>Rokoさん
ザ・タイガースは大好きでした♪
テレビに出るときは必ず見ていたもの(^^;
「モナリザのほほえみ」も何度も歌いました♪
>よしさん
「栞の恋」、よしさんもお気に入りなんですね~♪
ぞっとしたけど、人の思いの深さに感動もしました。
次の作品、期待しちゃいますね~o(*^▽^*)o
投稿者 ゆこリん : 2005年10月 8日 17:14
はじめまして
他の方のブログでよく、ゆこりんさんのお名前見かけます。
朱川さんって初めて知りました。
今度読んでみようと思います。
投稿者 とも : 2005年10月 9日 22:30
>ともさん
初めまして。コメントありがとうございます。
朱川さんの作品は「花まんま」「かたみ歌」と
二つしか読んでいませんが、とても好きです。
これからも読んでいきたいと思っています(*^▽^*)
投稿者 ゆこリん : 2005年10月10日 08:40
ゆこりんさん。こんばんは♪
TBさせて頂きました。ありがとうございます。
「栞の恋」がせつなかったです~。
「ひかり猫」はもう涙ボロリ(T△T)でした。
猫と一緒に暮らしている為、感情移入をしすぎ
てしまったので。
では。
投稿者 miwa : 2005年10月20日 19:58
>miwaさん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
「栞の恋」ではラスト泣けました(ノ◇≦。)
「ひかり猫」も何だかかわいそう・・・。
私も猫が大好きなんです(=^・^=)
とてもいい作品でした♪
投稿者 ゆこりん : 2005年10月20日 20:03
昭和の時代を思い出しました。
なんかなつかしい!
肉体が消えても、魂が残ることって、ほんとにあるような気がします。
投稿者 花 : 2005年10月25日 22:09
花さん、こんにちは(*^▽^*)
その人自身の思いがいつまでも残っているなんて、
ちょっと怖いような気もしますが・・・・。
でもこの作品に描かれていることはどれも
切ないですね・・・・。
懐かしい香りのする作品でした。
投稿者 ゆこりん : 2005年10月26日 15:38
ゆこりんさん、お久しぶりです♪
ホラーテイストなのに、切なくて温かくて怖さはあまり感じませんでした。
私も「栞の恋」が一番好きです。
投稿者 june : 2005年11月 2日 12:52
>juneさん
ご無沙汰しています。いつもブログを拝見しているのだ
けれど、ログってばかりで(^^;
よく考えれば話としては怖いですね。でも、怖さよりも
切なさを感じました。
「栞の恋」はよかったです。ほろっときました(TT)
投稿者 ゆこりん : 2005年11月 2日 14:26