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2005年9月22日
脳男(首藤瓜於)
連続爆弾犯のアジトを見つけ踏み込んだが、そこには犯人と格闘する男がいた。彼は何者なのか?共犯者なのか?鷲谷真梨子は、鈴木一郎と名乗る男性の精神鑑定を依頼される。真梨子が知った彼の本性とは?江戸川乱歩賞受賞作品。
心や体に障害を持って生まれてくる人がいる。鈴木一郎もその一人だった。一見ほかの人となんら変わるところがないように見えるが、彼の本質は驚くべきものだった。一郎のしだいに明らかになる過去、そして本性を暴こうとする真梨子と一郎の緊迫したやり取りは、読み手を物語の中へのめり込ませる。一郎には卓越した能力もあった。この能力が別の形で生かされたなら、彼にはもっと違う人生もあったのではないだろうか。そう考えると哀れさを感じた。後半の息詰まる展開、そしてラスト・・・。見事にまとめられた、読み応えのある作品だった。
ゆこりん : 16:58 | コメント (4) | 作者別・・し他
コメント
こんばんは!ゆこりんさん
懐かしい、脳男…
サイトを始めてすぐの頃に読んだような…
内容は忘れてるけど^^;
リンク変更ありがとうございました!
またこれからもよろしくお願いします!!
カスタマイズって楽しいけど難しい~。
見苦しいところがあると思うけど
ごめんなさい!!
投稿者 short : 2005年9月23日 21:40
shortさん、こんにちは♪
「脳男」、題名を見たときはもっとドロドロした話だと
思っていました(^^;でも違った・・・(笑)
shortさんはかなり前に読んだのですね。
サイトを始めた頃というと5年前ですもんね。
お互い5年になるんですね~。
「なれのはて」、いつも楽しく拝見していますよ♪
投稿者 ゆこリん : 2005年9月24日 13:20
同じく、懐かしい!(笑
このタイトルがぶっとびだったので、
すぐ手にとって読んでしまいました。
とにもかくにも、この脳男の苦悩が切なくて
事件そのものとかいうよりも彼の心の中に思いをはせてしまった作品でした。
投稿者 しまりす : 2005年10月 5日 10:57
>しまりすさん
こんばんは♪
このタイトルはちょっと「おっ!」と思いました。
脳にまつわる話だと思ったんですけど(^^;
違いました(∩。∩;)ゞ
ラストはちょっとかわいそうに感じました。
投稿者 ゆこリん : 2005年10月 5日 18:43