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2005年9月 3日

顔(横山秀夫)


ある事件がきっかけとなり、鑑識課機動鑑識班から秘書課広報公聴係に配属された平野瑞穂。得意技は似顔絵描きだったのだが・・・。彼女の周りで起こるさまざまな事件に、その能力を発揮することが出来るのか?

自分の精神がズタズタになるような事件の後、瑞穂は似顔絵描きの腕を振るう機会を奪われた。「女は使えない!」そんな言葉も浴びせられる。「婦警」という立場に耐え切れず辞めていく友人もいた・・・。今もあるのだろうか?女性蔑視の風潮が。だが、女性にしか出来ないこと、女性だからこそ気づくということもあるはずだ。彼女は必死に自分に出来ることを見つけようとする。まさに孤軍奮闘。そんな彼女の努力が報われるときがあった。読んでいて思わずほっとする。作者得意の警察物だが、女性を主人公にしたものはあまりないのではないだろうか?異色ともいえる作品だった。

ゆこりん : 15:37 | コメント (4) | 作者別・・よこやまひでお


コメント

横山作品にしては異色であまり評価も高くなかったけど
僕はなんだか好きでしたよ。
鑑識という側面は興味ありますしね。

投稿者 ats : 2005年9月 4日 21:37

atsさん、おはようございます♪
私はまあまあという感じでした。
この間読んだ「震度0」よりはずっとよかったと
思うのですが(^^;
鑑識、似顔絵というのはやはり私も興味があります。
これドラマになったんですよね?確か・・・。

投稿者 ゆこリん : 2005年9月 5日 07:59

こんにちわ^^
横山さんの初読作品なのですが、刑事者が多いんですね~
確かに女性は珍しいかも・・・。
読んでて辛かったですね~^^;
女性が酷い扱いだこと。
でも、警察のように男性ばかりの職場だとそうなってしまうんですかね・・・
今もこうだったら、嫌だな~

投稿者 苗坊 : 2007年2月 2日 09:19

>苗坊さん
こんにちは~(o^-^o)
横山さん、初読みだったんですね。
確かに警察物が多いです。
警察の中の女性の立場のつらさは、乃南アサさんの
音道貴子シリーズでもありますよね。
実際はどうなんだろう??あるとしたら大問題では?
σ( ̄∇ ̄;)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年2月 2日 16:00