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2005年8月25日

東京DOLL(石田衣良)


MGと呼ばれる天才ゲームクリエイターがコンビニで出会った少女ヨリは、不思議な魅力を秘めていた。二人はだんだんとビジネスだけのつき合いではなくなっていったのだが・・・。

ゲームのモデルとしてビジネス上のつき合いのつもりだったが、しだいにMGはヨリに惹かれていく。だが、MGにもヨリにもそれぞれ恋人がいた。そして、MGの会社にも危機が・・・。MGとヨリとの関係、MGの会社はどうなるのか?そこのところがこの作品の大きな柱になっていると思うのだが、設定自体には新鮮味がなく、先を知りたいと思う気持ちにはならなかった。ヨリを「人形」として位置づけるのも無理があるのではないだろうか。生身の人間としての印象が強い。ラストも平凡で面白味がなかった。

ゆこりん : 20:48 | 作者別・・いしだいら