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2005年2月 7日

海のふた(よしもとばなな)


西伊豆の生まれ育った町に戻り、かき氷屋を始めた「まり」。彼女の母親の親友の娘で、身内の遺産問題で傷ついてやって来た「はじめ」。二人のひと夏の心温まる物語。

全体的にほのぼのとした雰囲気で、読んでいてとても心地よい。失われていく大切なものたち。それを見て、嘆くことしかできないまり。大切な人を失い、寂しい心を抱えているはじめ。二人の心がふれあい、友情が育っていく様子がほほえましかった。
不幸なできごとも幸せなできごとも、みんな自分の人生の一部だ。どんなこともしっかりと受けとめて、それを糧にして生きていく。この作品はそんな強さを与えてくれるのではないだろうか。この作品に収められている版画絵も素敵で、作品の雰囲気にとてもよく合っていた。

ゆこりん : 16:31 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・よしもとばなな

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コメント

ゆこりんさん。こんばんは☆
今晩の山口は、三日月と星がとてもきれいです。
北海道はいかがでしょうか。

先日は私の本のブログに来てくださり、リストにも追加してくださったようで、とても嬉しいです! ありがとうございました。
私も「のほ本♪」を本のブログのほうにものせたいんですが、Blog Peapleが上手に活用できなくて、未だできず(泣)
早くのせたいと思ってます。

よしもとさんの本は、しばらく離れていたのですが、1年くらい前からまたハマり、目につくものをどんどん読んでいます。
「海のふた」は、お話と歌と版画がきれいに重なり合っていて、心にすうっと風が吹いたような心地よい感じでした。

投稿者 しおん : 2005年2月11日 23:53

しおんさん、こんにちは~♪
北海道は晴れです(*^▽^*)でも気温が低くて・・・(><)
真冬日だと思います。早く春が来るといいですね~。
「海のふた」は読んでいて心が癒される感じがしました。
よしもとさんの本はとても好感が持てます♪
「BlogPeople]の方は気にしないでくださいね~。
でも、早く活用できるようになるといいですね(o^-^o)

投稿者 ゆこりん : 2005年2月12日 16:23