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2004年11月29日

6ステイン(福井晴敏)


その存在を秘密にされてきた組織市ヶ谷、防衛庁情報局。その市ヶ谷に関わる人たちの悲喜こもごもを描いた、6つの作品を収録。

初の短編集ということで、ちょっとわくわくしながら読んだ。防衛庁情報局を舞台に起こるさまざまな出来事。だが単に陥れたり、陥れられたり、殺したり、殺されたりという話ではなかった。そこには他の作品でも見られるような、人としての悲哀があった。人はどんな状況でも生きていかなければならない。その痛いほどの思いが伝わってくる。「畳算」「媽媽」は何とも切なかった。そして、最後に収められた「920を待ちながら」。この後半は、「おお!」と叫んで、思わずニヤリ。福井ファンなら、私の気持ちが分かるはず♪

ゆこりん : 15:10 | コメント (4) | トラックバック (6) | 作者別・・ふくいはるとし

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トラックバック時刻: 2004年12月 1日 18:05

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トラックバック時刻: 2004年12月20日 08:18

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 今回は 「6ステイン」 福井 晴敏著 です。この本は6編の短編を収録した短編集ですね。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年8月17日 20:09


コメント

この本、今予約待ちなんです♪
こちらのレビューを見て、ますます期待が高まってきました!

投稿者 KOROPPY : 2004年11月29日 15:22

KOROPPYさん、こんばんは~♪私も図書館から借りました。
情報をキャッチしてすぐに予約したので、一番最初に借りる
ことができました(*^▽^*)ラッキー♪
KOROPPYさんも、早く読めるといいですね。

投稿者 ゆこりん : 2004年11月29日 21:38

こんばんは。遅くなりましたが、ようやくTB持ってきました。「畳算」、切なかったでしょう?。はじめて読んだ時は「これを福井さんが書いたの?」と、すごく驚きました。
「920…」はやはり、ニヤリとしましたね?(笑)。これもアンソロジー「白の謎」で読んだんだけど、本館に思いっきりアホな感想(?)を書きました(爆)。

投稿者 ぴょん : 2004年12月 1日 18:10

ぴょんさん、TBありがとう。
「畳算」は今までの福井さんのイメージとはがらりと違う感じ
でした。心の細やかな感じがとてもよく描かれていました。
切ない女心・・・ですよね?o(*^▽^*)o
本館の感想?(-""-;)さっそく行かねば・・ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

投稿者 ゆこりん : 2004年12月 1日 20:01