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2004年8月24日
失はれる物語（乙一）
愛していたはずなのに・・・。妻と言い争いばかりする日々。ある日男は事故に遭い、右手の人差し指だけしか動かせない体になってしまった。妻が自分にとってかけがえのない存在だったと気づいたとき、男の取った行動は？表題作を含む６編を収録。
人間はなんて悲しい生き物なのだろう。傷ついたり、傷つけられたりするのが怖くて、人と接することを恐れている。だがそういう人ほど心の奥では誰かをいつも求めている。一人でも平気と言う人ほど、一人じゃいられない。ここに描かれているひとつひとつの物語が、心にしみる。人の心を救えるのは、やはり人のやさしい心しかない。作者の思いがこの作品を通して、切々と胸に伝わってくる。
ゆこりん : 20:22 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・おついち
このリストは、次のエントリーを参照しています: 失はれる物語（乙一）:
» 失はれる物語 / 乙一 from 書庫 ～30代、女の本棚～
思春期に失ってしまった何かを思い出させてくれるような、不思議な物語の短編集。
ライトノベルで発売されていた作品に新作書き下ろしを加えた6編を収録。
『し... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年8月15日 13:49
» 『失はれる物語』 乙一 from ＊モナミ＊
乙一と聞いて思い浮かぶ、
おどろおどろしいホラーではなく、
ちょっとした日常の中に見え隠れする暗闇を、
彼ならではの中性的な語り口で綴っている。
... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年11月 4日 19:44
コメント
こんにちは。TBさせていただきました。
本当に素敵な作品ですよね。
人の心のデリケートな部分を書くのが本当に上手い作家さんだと思います。
どの作品も好きです。
投稿者 苗坊 : 2008年2月11日 13:36
＞苗坊さん
こんばんは～(*^▽^*)
コメントをありがとうございました。
ＴＢの方はまたまた行方不明です。
ごめんなさい！！
毎日毎日スパムばかりで、ＴＢの方は
たった今受け付けない設定にしました。
今日１日で１５０件以上のスパム・・・。
限界です（＞＜）
この作品よかったですね。ほろりとしました。
乙一さんの「暗黒童話」も読みましたが、
こちらはちょっと合わなかったような（＾＾；
投稿者 ゆこりん : 2008年2月11日 20:50