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2004年6月23日
幽霊人命救助隊(高野和明)
自殺したために天国へ行けなくなってしまった・・。神様はある提案をする。「7週間で100人の命を助けたなら、君たちを天国に行かせてやろう。」かくして4人は地上に舞い戻り、行動を開始する!
自殺しようとする人の何と多いことか!年々自殺者の数は増えているという。自らの命を絶つのには、それなりの悩みや苦しみがあると思うが、誰かがその悩みや苦しみを受け止めてくれるのなら、その最悪の選択を避けられる場合もある。幽霊人命救助隊の彼ら4人が助けられる命は、年間の自殺者数からみれば微々たるものかもしれない。しかし、確実に助かる命がそこにはある。100人目の自殺者を救う場面では、涙が出た。自ら命を絶つことを思いとどまる人が少なくなることを、願わずにはいられない。