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2004年4月10日

プラナリア(山本文緒)


「今度生まれ変わったら、プラナリアになりたい。」
乳がんの手術の後、何をする気力も萎えてしまった・・・。25歳の一人の女性の心理を描いた表題作「プラナリア」を含む、5編の短編を収録。

「現代の無職をめぐる五つの物語」本の表紙にはそう書かれていた。この五つの物語の中のどの登場人物にも、私は共感できなかった。しっかり生きているの!と思わず言いたくなるような感じだ。もっと自分を大切にしたほうがいいのでは、もっと自分の考えをはっきり言った方がいいのでは・・・。そういうもどかしい思いがした。読んでいてイライラしてくる。それが作者の意図なのか?何でもいいから、本を読むことによって得られるものがほしかった。

ゆこりん : 08:23 | 作者別・・や他